Japanese
English
症例
高齢者の多発性痛風結節の1例
Multiple gouty tophi in the elderly
阿部 史華
1
,
鎌田 麻子
1
,
濵田 茉里奈
1
,
古舘 和樹
1
Fumika ABE
1
,
Asako KAMADA
1
,
Marina HAMADA
1
,
Kazuki FURUDATE
1
1砂川市立病院,皮膚科(主任:鎌田麻子室長)
キーワード:
多発性痛風結節
,
二次感染
,
高齢女性
Keyword:
多発性痛風結節
,
二次感染
,
高齢女性
pp.1169-1171
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005337
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91歳,女性。1年ほど前より両足皮下結節から排膿を認めるようになり,近医を受診した。結節切開・洗浄と抗菌薬の内服・外用治療で改善が得られず,当科を紹介受診した。臨床所見や画像検査からは播種性非結核性抗酸菌症との鑑別も要したが,皮膚生検検体のエタノール固定で針様構造を確認し,痛風結節の診断に至った。高齢女性の痛風結節は好発年齢や性別から考えると非常に珍しい症例と考えられるが,閉経後の女性においては尿酸値が上昇傾向になるとされている。高齢女性の痛風において結節が唯一の所見となる場合もあることから,われわれ皮膚科医も重症痛風結節の治療方針について理解しておく必要がある。

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