Japanese
English
症例
バンデタニブによる光線過敏症の1例
Photosensitivity reaction caused by vandetanib
岩田 麻里
1
,
松立 吉弘
1
,
黒尾 優太
1
,
定本 靖司
1
,
岡﨑 秀規
1
Mari IWATA
1
,
Yoshihiro MATSUDATE
1
,
Yuta KUROO
1
,
Yasushi SADAMOTO
1
,
Hidenori OKAZAKI
1
1愛媛県立中央病院,皮膚科(主任:岡﨑秀規主任部長)
キーワード:
バンデタニブ
,
光線過敏症
,
光毒性
,
遮光
Keyword:
バンデタニブ
,
光線過敏症
,
光毒性
,
遮光
pp.451-454
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005076
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81歳,女性。甲状腺髄様癌の骨転移,リンパ節転移に対しバンデタニブ200mg/日を開始した。内服5週間後に消化管出血を生じ休薬していた際に,前腕に紅斑を生じたため受診した。草取り後に生じていたことから接触皮膚炎を疑い,ステロイドを外用したところ,改善した。バンデタニブを100mg/日に減量して再開後,顔面や前腕などの露光部に紅斑が生じた。バンデタニブによる光線過敏症と考え,薬剤中止のうえ,ステロイド外用,遮光を実施し,症状は改善した。バンデタニブによる光線過敏症は決してまれではないが,これまでに本邦での報告はなく,十分には認知されていないと思われる。本剤開始時の遮光の徹底についても広く周知されるべきである。

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