憧鉄雑感
第154回 疾病負荷
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック
pp.119-119
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004965
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アトピー性皮膚炎や乾癬などの難治性皮膚疾患に分子標的薬が臨床応用されて久しい。重症例で疾病負荷が尋常でない患者には大いなる福音である。ただ,バイオテクノロジーの技術を駆使して生産されるこれらの薬剤の詳細は摩訶不思議なる複雑怪奇なものであり,患者に投与する以上神妙に勉強せねばならぬ。しかし,鉄道論文しか読まぬ筆者など自らその極意を修得するなど逆立ちしても困難である。そんな時有難いのが製薬会社社員による製品説明会である。その際には職員にお弁当を提供していただけるため,特に若き女性は大喜びである。“職員が喜ぶのでね~” なんぞ,さも他人のための体を装い説明会開催をお願いし,ここぞとばかり薬剤の詳細を学ぶのはまさに一石二鳥である。であるため,例え筆者が好まぬカレー弁当なんぞが供されても,文句の一つ言うべきではない。
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