Japanese
English
症例
耳垂ピアス孔部に生じたNerve Sheath Myxomaの1例
Nerve sheath myxoma arising on the ear piercing site
竹之内 茉里絵
1
,
鈴木 千尋
1
,
椎山 理恵
1
,
安西 秀美
1
Marie TAKENOUCHI
1
,
Chihiro SUZUKI
1
,
Rie SHIIYAMA
1
,
Hidemi ANZAI
1
1川崎市立井田病院,皮膚科(主任:安西秀美部長)
キーワード:
nerve sheath myxoma
,
neurothekeoma
,
神経鞘粘液腫
,
神経莢腫
Keyword:
nerve sheath myxoma
,
neurothekeoma
,
神経鞘粘液腫
,
神経莢腫
pp.1531-1534
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004813
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49歳,女性。10年以上前より左耳垂裏側のピアス孔部に淡紅色で15mm大のドーム状に隆起するやや硬い結節を自覚していた。病理組織学的に,真皮以下に多結節性の病変を認め,結節内には紡錘形細胞が粘液様基質を伴って増生していた。紡錘形細胞はS-100蛋白とGFAPが陽性であり,nerve sheath myxomaと診断した。本腫瘍はneurothekeomaと同一疾患とみなされていた経緯があり,近年は異なる腫瘍として扱われるようになったが,まれな腫瘍であり本邦での報告は少ない。発症において外傷の関連を示唆する文献もあるが,ピアス孔部に生じた報告は自験例が初である。
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