Japanese
English
症例
N-ヒドロキシフタルイミドによる接触皮膚炎の2例
Two cases of contact dermatitis caused by N-hydroxyphthalimide
熊田 大樹
1
,
行木 佑美香
1
,
岡崎 大二郎
1
,
中野 倫代
1
Daiki KUMATA
1
,
Yumika YUKI
1
,
Daijiro OKAZAKI
1
,
Michiyo NAKANO
1
1総合病院国保旭中央病院,皮膚科(主任:中野倫代部長)
キーワード:
N-ヒドロキシフタルイミド
,
接触皮膚炎症候群
,
多形紅斑様皮疹
,
flare up現象
Keyword:
N-ヒドロキシフタルイミド
,
接触皮膚炎症候群
,
多形紅斑様皮疹
,
flare up現象
pp.1355-1358
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004750
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症例1:56歳,男性,化学工場勤務。N-ヒドロキシフタルイミド(NHPI)に曝露した翌日より露出部に紅斑が出現した。6日後に非露出部に多形紅斑様皮疹が出現し,接触皮膚炎症候群と診断した。症例2:46歳,男性,化学工場勤務。NHPIへ曝露し露出部に紅斑を呈した。2例とも,皮疹消退後に一部毛囊一致性の紅斑や丘疹が再燃するflare up現象を示し,毛囊に残存する原因物質が抗原性を示すことが原因と推測された。自験例はいずれも防御が不十分であったため,NHPIを扱う際には十分な防御と指導を行う必要があると考えた。
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