Japanese
English
症例
初発後10年以上を経て診断を確定したOnychopapilloma
Onychopapilloma definitely diagnosed over 10 years after initial onset
濱本 龍典
1
,
李 殷先
1
,
関 満里奈
1
,
大草 健弘
1
,
村上 遥子
1
,
鈴木 茉莉恵
1
,
伊藤 雄太
1
,
中田 土起丈
1
Tatsunori HAMAMOTO
1
,
Unnson LEE
1
,
Marina SEKI
1
,
Takehiro OKUSA
1
,
Haruko MURAKAMI
1
,
Marie SUZUKI
1
,
Yuta ITO
1
,
Tokio NAKADA
1
1昭和大学藤が丘病院,皮膚科(主任:中田土起丈教授)
キーワード:
爪色素線条
,
onychopapilloma
Keyword:
爪色素線条
,
onychopapilloma
pp.1149-1152
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004684
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52歳,ペルー人男性。1週間前に右中指爪甲が変色しているのに気づいた。色調は黒色調になり発赤と疼痛も出現した。抗菌薬の投与により色調は改善したが,疼痛は持続していた。初診時,右中指爪に幅4mm程度の白色線条,正面からみると爪甲と爪床の間には角質塊がみられた。病理組織学的には高度の過角化,爪床上皮の不規則な肥厚,毛細血管の増生と軽度の脈管周囲性細胞浸潤が認められた。過去の受診歴を確認したところ,9年前に同指の圧痛を伴う縦溝を主訴に受診し,角質の除去のみが施行されていたことが判明した。Onychopapillomaの既報告例は少ないが,爪下に角質塊が認められた場合,鑑別疾患にあげるべき疾患と考えられる。
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