Japanese
English
症例
扁平苔癬型薬疹が先行したLichen Planus Pemphigoidesの1例
Lichen planus pemphigoides preceded by lichen planus-type drug eruption
袖本 衣代
1
,
喜多 芹菜
2
Kinuyo SODEMOTO
1
,
Serina KITA
2
1医療法人社団浅ノ川 浅ノ川総合病院,皮膚科,医長,金沢市
2同,腎臓内科
キーワード:
扁平苔癬型薬疹
,
水疱性類天疱瘡
Keyword:
扁平苔癬型薬疹
,
水疱性類天疱瘡
pp.1109-1112
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004674
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81歳,男性。高血圧症,腎不全,糖尿病を有し,メチルドパやカルベジロールを含む多剤を内服中のところ,下腹部や大腿に大小不同かつ多角の暗紅色斑が出現した。ステロイドの外用治療に不応であり,生検組織像より扁平苔癬型薬疹を考えた。生検数日後からは,体幹や四肢に襟飾り状の鱗屑を伴い中心治癒傾向を示す紅斑と緊満した水疱が多発し,lichen planus pemphigoidesと診断した。被疑薬を中止し,プレドニゾロン30mg/日を開始し軽快したが,ステロイド漸減中に再燃をみた。扁平苔癬型薬疹を契機として,比較的短期間にlichen planus pemphigoidesへ進展する場合には,治療抵抗性の可能性も考え対応する必要がある。
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