Japanese
English
症例報告
抗BP180抗体陽性であったlichen planus pemphigoidesの1例
A case of lichen planus pemphigoides with anti-BP 180 antibody
紺野 隆之
1
,
日下部 順子
1
,
山田 真枝子
1
,
吉田 幸恵
1
,
三橋 善比古
1
,
近藤 慈夫
1
Takayuki KONNO
1
,
Junko HISAKABE
1
,
Makiko YAMADA
1
,
Yukie YOSHIDA
1
,
Yoshihiko MITSUHASHI
1
,
Shigeo KONDO
1
1山形大学医学部情報構造統御学講座皮膚科学分野
1Department of Dermatology,Yamagata University School of Medicine
キーワード:
lichen planus pemphigoides
,
扁平苔癬
,
水疱性類天疱瘡
,
抗BP180抗体
Keyword:
lichen planus pemphigoides
,
扁平苔癬
,
水疱性類天疱瘡
,
抗BP180抗体
pp.738-741
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100213
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要約
30歳,男性.2001年よりアルコール性肝炎.初診の6か月前より右下腿に鱗屑をつける紅斑が出現し,徐々に四肢に拡大したため,2003年9月11日に当科初診.組織所見は扁平苔癬であった.経過中,角化性紅斑に混じて小水疱が出現し,その組織像は表皮下水疱であった.蛍光抗体直接法で表皮真皮境界部にIgG,C3の沈着を認め,抗BP180抗体が陽性であることからlichen planus pemphigoidesと診断した.プレドニゾロン30mg/日の内服で皮疹は改善した.自験例は典型的な扁平苔癬の臨床像および組織像の皮疹と水疱性類天疱瘡の像をとる部分が混在したことから,扁平苔癬の経過中に水疱性類天疱瘡を合併したものと考えた.
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