Japanese
English
特集 乾癬
頭部に限局した角化性結節が先行し診断に難渋した蠣殻状乾癬の1例
Rupioid psoriasis preceded by keratotic nodules confined to head, which was difficult to diagnose
板垣 翔大
1
,
奈良平 敦司
2
,
佐藤 英嗣
2
Shota ITAGAKI
1
,
Atsushi NARAHIRA
2
,
Hidetsugu SATO
2
1陸上自衛隊,帯広駐屯地医務室
2JA北海道厚生連 帯広厚生病院,皮膚科(主任:佐藤英嗣部長)
キーワード:
蠣殻状乾癬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
ニボルマブ
,
アプレミラスト
Keyword:
蠣殻状乾癬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
ニボルマブ
,
アプレミラスト
pp.553-556
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004539
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72歳,男性。術後の食道癌に対してニボルマブで加療していた。頭部の蠣殻状の角化性結節を主訴に受診した。当初は脂漏性角化症と診断し冷凍凝固療法で加療していたが改善しなかった。2カ月経過後に頭部,体幹および左下腿に紅暈を伴う表面が蠣殻状の結節を多数認めた。左下腿の結節に対して生検を施行したところ,病理組織学的に蠣殻状乾癬の診断を得た。アプレミラストの内服を開始後2カ月で皮疹の改善がみられた。同様の皮疹を呈する疾患との鑑別に皮膚生検が有用であった。蠣殻状乾癬に対してもアプレミラストが有用であることを初めて報告した。
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