Japanese
English
症例
Nocardia niigatensisによる右手背皮膚ノカルジア症の1例
Cutaneous nocardiosis on dorsum of the right hand caused by Nocardia niigatensis
加倉井 真主
1
,
久保田 典子
1
,
秋山 知希
2
,
乃村 俊史
1
Masakazu KAKURAI
1
,
Noriko KUBOTA
1
,
Tomoki AKIYAMA
2
,
Toshifumi NOMURA
1
1筑波大学医学医療系,皮膚科(主任:乃村俊史教授)
2同,腎臓内科学
キーワード:
皮膚ノカルジア症
,
Nocardia niigatensis
,
Kinyoun染色
Keyword:
皮膚ノカルジア症
,
Nocardia niigatensis
,
Kinyoun染色
pp.385-388
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004475
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79歳,男性。初診8カ月前にアスファルトで転倒し,右手背を受傷した。その後,受傷部位に排膿を伴う結節が出現した。3カ月前に顕微鏡的多発血管炎に対して,プレドニゾロン30mg/日内服が開始され,結節は増大した。膿と皮膚組織の培養でNocardia niigatensisを同定し,皮膚ノカルジア症と診断した。ミノサイクリンを約4週間内服し,結節は縮小した。皮膚ノカルジア症はまれな疾患だが,難治性の皮膚膿瘍を診察した際には,本症を鑑別にあげる必要がある。また,膿に加えて皮膚検体を少なくとも1週間以上培養することがNocardiaの検出に重要である。
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