Japanese
English
症例報告
Blaschko線に沿って皮疹の配列をみた線状扁平苔癬の1例
A case of linear lichen planus following the Blaschko lines
武藤 潤
1
,
木花 いづみ
1
Jun MUTO
1
,
Izumi KONOHANA
1
1平塚市民病院
1Division of Dermatology,Hiratuka City Hospital
キーワード:
線状扁平苔癬
,
Blaschko線
Keyword:
線状扁平苔癬
,
Blaschko線
pp.927-929
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100822
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56歳,女性.Blaschko線に沿って皮疹の配列をみた線状扁平苔癬の1例を報告した.既往歴として糖尿病あり,アマリール (R)を皮疹出現の2週間前より内服していた.皮疹は右臀部より,大腿後面・前脛骨部から足背にかけ,扁平隆起性の紫紅色丘疹が多発し,帯状あるいは線状に配列し,組織学的に典型であった.貼布試験でニッケルのみ陽性であった.治療はミノマイシン(R)内服が著効した.原因については断定できないが薬剤や金属などの免疫学的なトリガーがケラチノサイトのクローンに作用してその抗原性を変化させ,T細胞の自己免疫的な攻撃とその遷延化が生じたことで,線状扁平苔癬を発症したと考えた.
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