Japanese
English
症例
汎発疹を合併した複発性帯状疱疹の1例
Duplex herpes zoster with dissemination
添田 麻莉
1
,
大園 綾花
1
,
橋川 恵子
1
,
石井 文人
1
,
名嘉眞 武國
1
Mari SOEDA
1
,
Ayaka OHZONO
1
,
Keiko HASHIKAWA
1
,
Norito ISHII
1
,
Takekuni NAKAMA
1
1久留米大学医学部,皮膚科学教室(主任:名嘉眞武國教授)
キーワード:
複発性帯状疱疹
,
汎発性帯状疱疹
,
乳癌
,
帯状疱疹ワクチン
,
サブユニットワクチン
Keyword:
複発性帯状疱疹
,
汎発性帯状疱疹
,
乳癌
,
帯状疱疹ワクチン
,
サブユニットワクチン
pp.2066-2069
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004322
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75歳,女性。乳癌の術前化学療法中,左C2領域に疼痛を伴う紅斑と小水疱が出現した。左C2領域帯状疱疹の診断にてアメナメビル内服を開始した。3日後に右Th4領域とともに左前胸部と両上肢に散在性の小水疱が出現し,複発性ならびに汎発性の帯状疱疹と診断した。複発性および汎発性帯状疱疹は,通常の帯状疱疹と比較し悪性腫瘍の合併が高率である。帯状疱疹の発症予防として本邦で2020年より実用化されたサブユニットワクチンは,免疫抑制状態でも接種可能である。高齢者や疾患,治療などによる免疫抑制状態で帯状疱疹に罹患すると重症化かつ後遺症を併発する頻度が高くなるため,本ワクチン接種が推奨される。
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