肝細胞癌患者に生じた複発性帯状疱疹

A case of herpes zoster duplex in a patient with hepatocellular carcinoma

・肝細胞癌の患者に生じた複発性帯状疱疹を経験した．

・複発性帯状疱疹はまれではあるが，その中ではもっとも頻度の高い両側非対称性の複発性帯状疱疹であった．

・複発性帯状疱疹罹患後に肝細胞癌の肺転移が発見された．

・一般的な帯状疱疹と同様の治療で皮膚症状は速やかに改善し，帯状疱疹後神経痛の出現はなかった．

・当科で過去3年間に入院治療を行った帯状疱疹116例中，複発性帯状疱疹は自験例の1例（0.86％）のみであった．

（「症例のポイント」より）