Japanese
English
症例報告
水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット(デルマクイック®VZV)を用いて診断した複発性帯状疱疹の1例
A case of herpes zoster duplex diagnosed by varicella-zoster virus antigen detection kit(DermaQuick® VZV)
西山 瑞穂
1
Mizuho NISHIYAMA
1
1京都きづ川病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyoto Kizukawa Hospital, Joyo, Japan
キーワード:
複発性帯状疱疹
,
水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット
Keyword:
複発性帯状疱疹
,
水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット
pp.471-474
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206710
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 65歳,男性.未治療の糖尿病があり,化膿性左膝関節炎から波及した敗血症性肺塞栓にて入院中,左前額部,左鼠径部に紅斑・水疱が出現した.水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット(デルマクイック®VZV)を使用し,両領域の水疱から水痘・帯状疱疹ウイルス抗原を検出し,複発性帯状疱疹と診断した.糖尿病,敗血症性肺塞栓の治療は順調であり,複発性帯状疱疹はアメナメビルの投与で重篤化することなく軽快した.複発性帯状疱疹は稀だが免疫異常や悪性疾患を含む基礎疾患を持つ例が多い.生命予後に関わる基礎疾患の検索のためにも複発性帯状疱疹には早期の診断治療が望ましい.鑑別が困難な症例には,短時間で確実に複数の領域それぞれから水痘・帯状疱疹ウイルスを検出できる水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット(デルマクイック®VZV)は診断に有用であると考えた.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.