Japanese
English
特集 膠原病
冬季に初発した凍瘡状狼瘡の1例
Chilblain lupus occurring in winter
東郷 朋佳
1
,
青笹 尚彦
1
,
常深 祐一郎
1
,
中村 晃一郎
1
Tomoka TOGO
1
,
Naohiko AOZASA
1
,
Yuichiro TSUNEMI
1
,
Koichiro NAKAMURA
1
1埼玉医科大学,皮膚科(主任:中村晃一郎教授)
キーワード:
凍瘡状狼瘡
,
凍瘡
,
凍瘡様紅斑
,
びまん浸潤型皮膚サルコイド
,
皮膚エリテマトーデス
Keyword:
凍瘡状狼瘡
,
凍瘡
,
凍瘡様紅斑
,
びまん浸潤型皮膚サルコイド
,
皮膚エリテマトーデス
pp.1992-1995
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004303
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
91歳,女性。冬季に出現した頰部,耳介,両手背の紅斑を主訴に来院した。病理組織像では表皮基底層が液状変性をきたし,真皮上層および汗腺周囲に密にリンパ球を中心とした炎症細胞が浸潤していた。蛍光抗体直接法でIgMが表皮真皮境界部に沈着しており,凍瘡状狼瘡と診断した。ステロイド外用と血管拡張薬内服を行ったが,皮疹は難治であり,夏季も残存した。凍瘡状狼瘡は慢性型皮膚エリテマトーデスの1型であり,ときに経過中に全身性エリテマトーデスの診断に至ることもある。凍瘡様の皮疹を診察する際には,凍瘡状狼瘡など臨床像の類似する疾患を鑑別する必要がある。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.