Japanese
English
症例
ムモントックリバチ刺症の1例
A hymenoptera sting by Eumenes rubronotatus
鈴木 一年
1
,
伊東 拓也
2
,
五味 方樹
3
,
藤澤 大輔
4,5
,
藤澤 重樹
5
Kazutoshi SUZUKI
1
,
Takuya ITO
2
,
Masaki GOMI
3
,
Daisuke FUJISAWA
4,5
,
Shigeki FUJISAWA
5
1鈴木医院,院長,埼玉県比企郡小川町
2北海道立衛生研究所,感染症部医動物グループ
3五味皮フ科,院長,東京都江東区
4日本大学医学部,皮膚科学分野
5藤澤皮膚科,東京都練馬区
キーワード:
ハチ刺症
,
ムモントックリバチ刺症
,
ドロバチ亜科
,
単独生活性ハチ
Keyword:
ハチ刺症
,
ムモントックリバチ刺症
,
ドロバチ亜科
,
単独生活性ハチ
pp.1733-1736
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004216
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57歳,男性。車を運転中に,助手席の窓から飛び込んできたハチがダッシュボードに止まり,払いのけたところ右頸部を刺された。1時間以上激痛が続いた。翌日,腫脹は消失したが2日後から右頸部の瘙痒と腫脹が出現し,継続するため,刺傷13日後にハチを持参し来院した。右頸部に大豆大の丘疹と,周辺に淡紅色斑があり,抗ヒスタミン薬内服とステロイド薬外用により軽快した。ハチをスズメバチ科,ドロバチ亜科のムモントックリバチ雌と同定した。ムモントックリバチは単独生活をするハチで餌を狩るために毒針を使用し,本来ヒトを刺さないが,逃げ場のない閉鎖空間に入ると興奮し,ヒトを刺すことがわかった。またハチ毒液の毒力も強いことが確認された。
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