Japanese
English
症例
スズメバチの集団攻撃を受けた5例
Five cases of the hymenopterous sting occurring in mass attacks of hornets
鈴木 一年
1
,
伊東 拓也
2
,
藤澤 大輔
3,4
,
藤澤 重樹
4
Kazutoshi SUZUKI
1
,
Takuya ITO
2
,
Daisuke FUJISAWA
3,4
,
Shigeki FUJISAWA
4
1鈴木医院,院長,埼玉県比企郡小川町
2北海道立衛生研究所,感染症部医動物グループ
3日本大学医学部,皮膚科学分野
4医療法人社団アップル会藤澤皮膚科,院長,東京都練馬区
キーワード:
ハチ刺症
,
スズメバチ刺症
,
オオスズメバチ刺症
,
スズメバチ集団攻撃
,
二相性のアナフィラキシ
Keyword:
ハチ刺症
,
スズメバチ刺症
,
オオスズメバチ刺症
,
スズメバチ集団攻撃
,
二相性のアナフィラキシ
pp.535-539
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003869
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症例1:62歳,男性。巣を草刈り機で直接刺激し,20匹ほどの中型のスズメバチの大群に襲われ,左下肢を10数カ所刺された。5分後に生じたアナフィラキシー症状は蕁麻疹を除き自然回復したが,刺傷1時間半後に二相性の反応によるアナフィラキシーショックになった。症例2~5:保育園児2名と保育士2名。25名の園児らがキャンプ地へ歩行中,先行する8名が音と振動でオオスズメバチの巣を刺激し,後方の園児らが20匹ほどの大群に襲われ,4名が刺傷した。女児の汗のついた黒い帽子と,道路に投げ捨てた汗の染みた黒色のリュックにも数匹ずつが集中攻撃した。スズメバチには匂いのするもの,黒いものへの攻撃習性があることが示唆された。
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