Japanese
English
治療
食塩包埋によるマダニの除去法
A Method to Remove a Tick from the Skin with Salt Embedding
鈴木 一年
1
,
伊東 拓也
2
,
五味 方樹
3
,
藤澤 大輔
4
,
藤澤 重樹
5
Kazutoshi SUZUKI
1
,
Takuya ITO
2
,
Masaki GOMI
3
,
Daisuke FUJISAWA
4
,
Shigeki FUJISAWA
5
1鈴木医院,院長,埼玉県比企郡小川町
2北海道立衛生研究所,感染症部医動物グループ
3五味皮フ科,院長,東京都江東区
4日本大学医学部,皮膚科学分野
5医療法人社団アップル会藤澤皮膚科,院長,東京都練馬区
キーワード:
マダニ刺症
,
食塩包埋法
,
セメント様物質
Keyword:
マダニ刺症
,
食塩包埋法
,
セメント様物質
pp.213-217
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001210
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86歳女性に,3日間のうちに続けておきた2回のフタトゲチマダニによるマダニ刺症と,2歳7カ月男児のタカサゴキララマダニによるマダニ刺症を経験した。2例ともマダニ刺入部を湿らせた食塩で約1時間包埋することで,皮内に口器を残さず虫体を抜去できた。フタトゲチマダニの刺し口のセメント様物質が表皮角層内~下に浸み込んでいる所見と,マダニ刺症における食塩包埋法が安全で容易な治療法であることを確認できた。
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