Japanese
English
症例
シメチジン(タガメット®)増量投与により著明な軽快がみられた小児の尋常性疣贅の1例
Verruca vulgaris in a child successfully treated with an increased dose of cimetidine(Tagamet®)
賴母木 まゆ美
1
,
浦野 みちる
1
,
村松 重典
2
,
勝野 正子
1
Mayumi TANOMOGI
1
,
Michiru URANO
1
,
Shigenori MURAMATSU
2
,
Masako KATSUNO
1
1平塚共済病院,皮膚科(主任:勝野正子部長)
2おしげ皮フ科クリニック,平塚市
キーワード:
多発尋常性疣贅
,
治療
,
増量シメチジン内服
,
小児
,
先発医薬品
Keyword:
多発尋常性疣贅
,
治療
,
増量シメチジン内服
,
小児
,
先発医薬品
pp.1438-1441
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004122
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13歳,男児。2018年右環指に正常皮膚色の結節が2個出現した。液体窒素凍結療法,ヨクイニン内服,後発医薬品のシメチジン内服,その他加療を試みるも,難治であり改善はみられなかった。先発医薬品のシメチジン(タガメット®)800mg/日の内服治療に変更し,すべての疣贅にマキサカルシトール(オキサロール®)軟膏外用を行い,手指の大きい疣贅の一部分だけに液体窒素凍結療法を開始した。1週間後には手首を含むすべての疣贅に平坦化がみられた。2カ月後には隆起が強かった疣贅は残存したが,他の疣贅は消失した。本治療は重篤な副作用や疼痛もなく,既存の保険治療で難治な小児の多発尋常性疣贅にシメチジン(タガメット®)内服は試みてもよい治療法であると考えた。
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