Japanese
English
総説
遺伝性腫瘍と皮膚病変:がんゲノム新時代における遺伝性腫瘍と皮膚科医の果たす役割
Hereditary tumors and skin lesions:hereditary tumors and the role of dermatologists in the new era of cancer genomics
八田 尚人
1
Naohito HATTA
1
1富山県立中央病院,皮膚科/遺伝診療科,部長
キーワード:
家族性腫瘍
,
パネル検査
,
分子標的薬
Keyword:
家族性腫瘍
,
パネル検査
,
分子標的薬
pp.1085-1089
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004017
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
遺伝性腫瘍は原因となる遺伝子異常の種類により好発するがんに特徴があるが,皮膚病変を伴うものが多い。神経線維腫症や色素性乾皮症では皮膚病変が主症状であり,Lynch症候群,結節性硬化症,Cowden症候群,Peutz-Jeghers症候群では皮膚病変が診断の契機となる。また,皮膚がんの発生リスクの高いものもあり,その場合は定期的なサーベイランスを要する。遺伝性腫瘍はがんの発生前から適切なサーベイランスを行うことが重要であるが,皮膚所見は観察が容易であり,早期発見において皮膚科医の役割が期待される。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.