Japanese
English
症例
肝細胞癌の眼瞼皮膚転移の1例
Skin metastasis of hepatocellular carcinoma at the upper eyelid
渡辺 舞
1
,
込山 悦子
1
,
坂本 めぐみ
1
,
土橋 人士
1
,
池田 志斈
1
Mai WATANABE
1
,
Etsuko KOMIYAMA
1
,
Megumi SAKAMOTO
1
,
Hitoshi TSUCHIHASHI
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学医学部,皮膚科学講座(主任:池田志斈教授)
キーワード:
肝細胞癌
,
皮膚転移
,
Hep Par 1染色
Keyword:
肝細胞癌
,
皮膚転移
,
Hep Par 1染色
pp.671-675
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003914
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65歳,男性。大腸癌,胃癌の既往があった。2年前より肝細胞癌の治療をしていた。初診の約3週間前に自覚した左上眼瞼の腫瘍が急速に増大したため,全切除した。HE染色に加え,PAS(periodic acid schiff)染色,Hep Par 1(hepatocyte paraffin 1)染色により肝細胞癌の皮膚転移と診断された。1975年以降の本邦での肝細胞癌の皮膚転移の報告は自験例を含めて33例であり,比較的まれである。報告の約90%は男性であった。転移の部位は頭頸部,体幹の腹側に多く,一般的な内臓悪性腫瘍の皮膚転移と同様の傾向がみられた。眼瞼への転移は自験例以外には1例のみでまれと考えられた。
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