Japanese
English
特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの
軸索・興奮性膜作用薬
マンダラトキシン(スズメバチ毒)
Mandaratoxin
阿部 岳
1
Takashi Abe
1
1理化学研究所昆虫薬理研究室
pp.424-425
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904624
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
■特性
マンダラトキシン1)はスズメバチVespa mandariniaの毒中に含まれる神経毒である。分子量が約20,000の塩基性蛋白質(等電点9.1)で,リジン残基に富んでいる。マンダラトキシンは神経膜へ特異的に作用し,そのナトリウムイオンの流れを不可逆的に阻害する。また,マンダラトキシンは神経伝達を阻害する濃度(10−6Mol)では溶血作用,エステラーゼ活性,ホスファターゼ活性,ホスフォリパーゼ活性,プロテアーゼ活性がみられない。
Copyright © 1984, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.