Japanese
English
症例
Pigmented Fungiform Papillae of the Tongueの1例
Pigmented fungiform papillae of the tongue
水田 綾
1
,
清水 奈美
1
,
東田 理恵
2
,
亀井 千紗都
2
,
楠谷 尚
2
,
中川 浩一
2
,
鶴田 大輔
3
Aya MIZUTA
1
,
Nami SHIMIZU
1
,
Rie TODA
2
,
Chisato KAMEI
2
,
Nao KUSUTANI
2
,
Koichi NAKAGAWA
2
,
Daisuke TSURUTA
3
1南大阪病院,皮膚科,大阪市
2済生会富田林病院,皮膚科,富田林市
3大阪公立大学大学院,皮膚病態学講座,教授
キーワード:
pigmented fungiform papillae of the tongue
,
舌
,
色素沈着
Keyword:
pigmented fungiform papillae of the tongue
,
舌
,
色素沈着
pp.93-96
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003726
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19歳,女性。初診の1年前から舌の左側に色素斑がみられ,当科を受診した。初診時,舌の左側縁に5mm大の灰褐色斑と点状の黒褐色色素沈着の集簇がみられた。家族歴や既往歴に特記すべき事項はなかった。病理組織学的所見では,表皮は肥厚し,粘膜固有層に滴落したメラニンとメラニンを貪食したメラノファージを認め,軽度の炎症細胞浸潤がみられた。Fontana-Masson染色では,基底層と粘膜固有層のメラニン色素が染色された。以上より,pigmented fungiform papillae of the tongueと診断した。病理組織学的所見では,自験例を含めた基底層にメラニン沈着を認めた全例で炎症細胞浸潤を認めた。炎症後色素沈着としての一面が推察できるが,症例数が少ないため,今後の知見の集積を要する。
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