特集 色素沈着を伴う皮膚病
臨床例
pigmented fungiform papillae of the tongueの家族例
村本 睦子
1
,
細本 宜志
1
,
吉岡 希
1
,
椋棒 圭子
1
,
磯貝 理恵子
1
,
山田 秀和
1
1近畿大学医学部奈良病院皮膚科
キーワード:
茸状乳頭
,
色素沈着症
,
炎症細胞浸潤
,
家族歴
Keyword:
茸状乳頭
,
色素沈着症
,
炎症細胞浸潤
,
家族歴
pp.603-606
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000111
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<症例のポイント>・ pigmented fungiform papillae of thetongue(以下,PFPT)は舌の茸状乳頭に限局する色素過剰が特徴で,生理的な口腔内色素沈着症の一型とされる.・ 病因は不明だが,PFPTの発症に遺伝的因子が関与するとの指摘がある.自験例は本邦におけるPFPTの初の家族例の報告である.・ 病理組織学的に,メラニン沈着と固有層のメラノファージのみで炎症細胞浸潤はないとされているが,自験例は炎症細胞浸潤を認めた.・ ダーモスコピーで特徴的な‘rose petal’patternを呈した.
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