Japanese
English
症例報告
Papillary tubular adenomaの1例―病名についての考察を加えて
A case of papillary tubular adenoma
菅原 祐樹
1
,
森 康記
1
,
高橋 和宏
1
,
赤坂 俊英
1
Yuki SUGAWARA
1
,
Yasuki MORI
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Iwate Medical University
キーワード:
papillary tubular adenoma
,
アポクリン腺
,
エクリン腺
Keyword:
papillary tubular adenoma
,
アポクリン腺
,
エクリン腺
pp.789-791
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100228
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要約
32歳,女性.小学生時より左手背の皮疹を自覚していた.左手背尺側の径6mmの表面平滑な淡紅色の腫瘤で,病理組織学的に真皮内に管腔構造を呈する細胞の増生があり,中心の囊胞腔に好酸性物質が貯留している.囊胞壁は2層性の細胞構築で,内側上皮は内腔に向かい,一部は乳頭状に増生し,外側上皮の細胞は扁平に配列する.従来,汗腺由来腫瘍ではその由来がエクリン腺かアポクリン腺かで病名が異なるが,厳密な決定は困難であり,われわれは自験例をpapillary tubular adenomaと診断した.
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