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特集 泌尿器癌局所療法─局所を制する者は全身を制す
〈転移巣治療〉
泌尿器系転移癌に対するサイバーナイフを用いた定位放射線治療
Stereotactic body radiotherapy using CyberKnife for metastatic tumors of urological tumors
大西 洋
1,2
Hiroshi Onishi
1,2
1山梨大学医学部放射線医学講座
2春日居サイバーナイフ・リハビリ病院
キーワード:
定位放射線治療
,
泌尿器癌
,
サイバーナイフ
,
転移性腫瘍
Keyword:
定位放射線治療
,
泌尿器癌
,
サイバーナイフ
,
転移性腫瘍
pp.1106-1114
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206157
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▶ポイント
・サイバーナイフは,汎用リニアックのような回転中心(アイソセンタ)をもたず,最も照射ビーム角度をばらけさせて周囲の正常臓器の線量を可及的に低減し,かつ強度変調治療計画が可能で,追尾照射技術も搭載されており,静体から動体まで最も腫瘍に対する線量集中性の高い定位放射線治療が可能な装置である.
・前立腺癌と腎癌の転移病巣は,1回大線量にすることによる有効性と安全性のメリットが大きく,定位放射線治療の意義が特に大きい腫瘍である.
・泌尿器系悪性腫瘍の転移病巣に対する定位放射線治療成績の多くは後方視的研究によるものが多く今後の前方視的研究が必要であるが,サイバーナイフは高い局所制御率をより低侵襲に達成することが可能で,今後さまざまな病態に対してその有効性が検討される価値があり,他の治療法併用も合わせて今後発展が期待される.
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