Japanese
English
症例
上腕に生じたPilar Sheath Acanthomaの1例
Pilar sheath acanthoma of the upper arm
渡邊 清未
1,2
,
欠田 成人
2
,
山中 恵一
1
Seimi WATANABE
1,2
,
Masato KAKEDA
2
,
Keiichi YAMANAKA
1
1三重大学大学院医学研究科臨床医学系講座,皮膚科学(主任:山中恵一教授)
2済生会松阪総合病院,皮膚科
キーワード:
pilar sheath acanthoma
,
毛包棘細胞腫
,
表在エコー
,
超音波検査
Keyword:
pilar sheath acanthoma
,
毛包棘細胞腫
,
表在エコー
,
超音波検査
pp.1543-1546
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003485
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30歳台,女性。約1年前より左上腕外側に自覚症状を伴わない半米粒大の表面開口部を伴う小豆大の小結節が出現した。超音波検査では皮内から皮下に径6.5mmの境界明瞭,不整形の低エコー腫瘤を認めた。カラードプラ像では内部にわずかに血流を認めた。組織学的には真皮深層から脂肪織へ広がる,表皮から連続した大小の角質囊腫を伴った小葉状,分葉状の腫瘍胞巣を認め,pilar sheath acanthomaと診断した。特徴的な臨床像である陥凹を伴う皮膚結節をみた場合はpilar sheath acanthomaの可能性があり,超音波検査が本症の鑑別の一助となり得る。
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