Japanese
English
原著
本邦の医科系大学皮膚科学講座における皮膚病理組織学教育体制
Dermatopathology education in Dermatology Departments at Medical Universities in Japan
山本 明美
1
,
菅野 恭子
1
,
岸部 麻里
1
,
堀 仁子
1
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
,
Kyoko KANNO
1
,
Mari KISHIBE
1
,
Masako MINAMI-HORI
1
1旭川医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical University, Asahikawa, Japan
キーワード:
医学教育
,
皮膚科専門医
,
皮膚病理組織診断
Keyword:
医学教育
,
皮膚科専門医
,
皮膚病理組織診断
pp.577-581
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205156
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要約 皮膚病理組織学は皮膚疾患の診断や治療効果の判断にきわめて重要な診断技能であるため,わが国の大学病院皮膚科でどのように教育しているのかを調査した.2016年1月に全国の医科系大学の皮膚科教授宛てに無記名のアンケート調査を行い,80人中79人から回答が得られた.その結果,専門医取得前の教室員の皮膚病理組織学の教育方法としては,症例検討会などの機会に個々の症例の病理所見の見方を教えている施設が多く,系統的に教えている施設がこれに次いだ.教科書としては特定のものを薦めていない施設が多かったが,推薦図書のある施設ではLeverの教本が最多であった.専門医に求めるレベルとしては代表的な疾患の病理診断をつけることができるレベルまでを求めるとする回答が大部分であった.皮膚病理組織診断の担当者を複数回答で尋ねたところ,教授,皮膚科専門医,学内の病理医がほぼ同数であった.
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