増刊号 超音波×病理 対比アトラス
4章 リンパ節・唾液腺ほか
6 悪性リンパ腫(末梢性T細胞リンパ腫,非特定型)―60歳代男性
介川 雅之
1
,
鈴木 由美
1
,
手島 伸一
1,2
,
田野崎 栄
3
1同愛記念病院研究検査科
2湘南鎌倉総合病院病理診断部
3同愛記念病院血液内科
pp.1046-1048
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104444
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例の概要
60歳代,男性.頸部腫脹を認め当院受診.超音波検査で頸部リンパ節に32×17mm大までの血流豊富な低エコーを示す腫瘤を認め,悪性が疑われた.穿刺吸引細胞診では,小型から中型の異型リンパ球とともに組織球様の細胞や類上皮細胞様細胞を認めた.悪性リンパ腫が疑われ,結核やサルコイドーシスが鑑別診断として挙がった.頸部リンパ節摘出術が施行され,末梢性T細胞リンパ腫,非特定型(not otherwise specified,NOS)と診断された.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.