Japanese
English
症例
骨髄異形成症候群に対するアザシチジン投与後に発症したSweet病の1例
Sweet’s syndrome after azacytidine treatment for myelodysplastic syndrome
萩野 哲平
1
,
安齋 眞一
2
,
神田 奈緒子
1
Teppei HAGINO
1
,
Shin-Ichi ANSAI
2
,
Naoko KANDA
1
1日本医科大学千葉北総病院,皮膚科(主任:神田奈緒子教授)
2日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科,教授
キーワード:
Sweet病
,
アザシチジン
,
骨髄異形成症候群
Keyword:
Sweet病
,
アザシチジン
,
骨髄異形成症候群
pp.217-221
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003099
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71歳,女性。X年6月に当院血液内科で骨髄異形成症候群と診断された。同年7月下旬に血液内科に入院し,アザシチジン療法をday 1~7に施行した。Day 19から右頰部,右示指MP関節背面,左示指PIP関節側面,両下腿後面に軽度圧痛を伴う一部環状の浮腫性紅斑が生じ,両上肢に拡大した。Sweet病を疑い,プレドニゾロン25mg/日,ヨウ化カリウム900mg/日内服により皮疹は速やかに消退した。病理組織では真皮上層から下層に好中球浸潤を認め,Sweet病と診断した。自験例は骨髄異形成症候群に伴うSweet病と考えられるが,アザシチジン療法がSweet病発症の誘因となった可能性がある。一方,アザシチジン療法で骨髄異形成症候群に伴うSweet病の症状が改善している症例も報告されている。
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