Japanese
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特集 付属器疾患
ステロイド外用に反応良好であった電撃性痤瘡の1例
Acne fulminans effectively treated with topical corticosteroid
古田 浩大
1
,
川端 紀子
1
Kodai FURUTA
1
,
Noriko KAWABATA
1
1長浜赤十字病院,皮膚科(主任:川端紀子部長)
キーワード:
電撃性痤瘡
,
acne fulminans
,
蛋白同化ステロイド
,
ステロイド外用
Keyword:
電撃性痤瘡
,
acne fulminans
,
蛋白同化ステロイド
,
ステロイド外用
pp.1991-1995
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002987
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26歳,日系ブラジル人男性。6カ月前よりボディビルのために蛋白同化ステロイドを使用していた。前胸部,後頸部,肩周囲にかけて腫脹,熱感,圧痛を伴った浸潤を触れる紅斑と毛孔一致性の丘疹,小膿疱,痂皮が出現し,39℃台の熱発と炎症反応高値,テストステロン低値を伴っていた。抗菌薬投与に反応不良であり,クロベタゾールプロピオン酸エステル外用を追加したところ,1カ月程度で良好な改善が得られたことから外用を随時終了した。自験例では,蛋白同化ステロイドという明らかな誘因を除去できたことが,ステロイド外用で十分な効果を得られた一因ではないかと考えた。電撃性痤瘡治療の第一選択はステロイド内服であるが,症例によって全身投与に先立つステロイド外用加療も考慮されるかもしれない。
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