Japanese
English
症例
鼻唇溝へのヒアルロン酸注入により生じた皮膚障害の1例
Skin injuries caused by hyaluronic acid injected into the nasolabial fold
福田 将大
1
,
鈴木 皓
1
,
延山 嘉眞
1
,
梅澤 慶紀
1
,
朝比奈 昭彦
1
Masahiro FUKUDA
1
,
Hikaru SUZUKI
1
,
Yoshimasa NOBEYAMA
1
,
Naoki UMEZAWA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦主任教授)
キーワード:
皮膚障害
,
血管閉塞
,
ヒアルロン酸
,
フィラー
,
合併症
Keyword:
皮膚障害
,
血管閉塞
,
ヒアルロン酸
,
フィラー
,
合併症
pp.75-79
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002353
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22歳,女性。他院(美容外科)で右鼻唇溝および両下眼瞼にヒアルロン酸を注入した1時間後から眉間に紅斑・紫斑が出現し,同部位に軽度の疼痛を自覚した。2日後に同医を再診し,ヒアルロニダーゼの局所投与を施行されたが,症状の改善が乏しいため同日当院を受診した。ヒアルロン酸注入に伴う皮膚局所の循環障害と考え,血管拡張薬の外用・内服・点滴およびへパリンカルシウム皮下注射の施行後,皮疹・疼痛ともに軽快した。ヒアルロン酸注入による重篤な皮膚障害の発生はまれであるが,不可逆的な障害を生じる可能性があり,適切かつ迅速な治療が必要である。
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