Japanese
English
症例
膿疱性乾癬と好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の治療中に生じた再発性水痘
Recurrent Varicella in a Patient Under the Treatments for Generalized Pustular Psoriasis and Eosinophilic Granulomatosis with Polyangiitis
浅野 雅登
1
,
井上 円
1
,
丹羽 宏文
1
,
水谷 陽子
1
,
大西 秀典
2
,
清島 真理子
1
Masato ASANO
1
,
Madoka INOUE
1
,
Hirofumi NIWA
1
,
Yoko MIZUTANI
1
,
Hidenori OHNISHI
2
,
Mariko SEISHIMA
1
1岐阜大学,皮膚科(主任:清島真理子教授)
2同,小児科
キーワード:
再発性水痘
,
膿疱性乾癬
,
IL36RN変異
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
Keyword:
再発性水痘
,
膿疱性乾癬
,
IL36RN変異
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
pp.1949-1953
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002314
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83歳,女性。膿疱性乾癬と好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に対しエトレチナート,プレドニゾロン内服中。3日前より胸部の紅斑,前日より発熱と皮疹の増加に気づき受診した。痂皮を伴う小紅斑,小水疱が頭皮,顔面,体幹に散在し,紅色丘疹,小紅斑が体幹に集簇,一部癒合した。水疱より水痘・帯状疱疹ウイルスを検出した。抗VZV IgM抗体陰性,IgG抗体陽性から水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化を考えアシクロビルを開始した。翌日に紅色丘疹,小紅斑は消失した。2日後に解熱したが,痂皮を伴う紅斑,小水疱は1週間後に色素沈着を残して治癒した。小水疱は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化による再発性水痘,また紅色丘疹,小紅斑は水痘・帯状疱疹ウイルス感染に伴う反応性の皮疹と考えた。
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