Japanese
English
症例報告
成人発症の腹壁遠心性脂肪萎縮症の1例
A case of adult onset lipodystrophia centrifugalis abdominalis
加賀谷 早織
1,2
,
藤村 卓
1
,
松永 純
1
,
相場 節也
1
Saori KAGATANI
1,2
,
Taku FUJIMURA
1
,
Jun MATSUNAGA
1
,
Setsuya AIBA
1
1東北大学医学部皮膚科学教室
2東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology,Tohoku University School of Medicine
キーワード:
腹壁遠心性脂肪萎縮症
,
成人発症
Keyword:
腹壁遠心性脂肪萎縮症
,
成人発症
pp.592-594
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100944
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33歳,女性.初診の約1年半前に,右側腹部にちくちくする痛みが出現し,同部位に圧痛を生じるようになった.消化器科,婦人科での精査では痛みに関連する異常所見はなかった.初診時,右側腹部に淡い紅斑と色素沈着を認めた.腹部MRIでは,患側の皮下脂肪織の菲薄化と腹直筋の腫大を認めた.病理組織学的所見では,皮下脂肪織小葉間への軽度炎症細胞浸潤が存在した.初診から1年半経過した現在も,患側病変は陥凹し,重圧感と圧痛が続いている.
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