Japanese
English
症例報告
無月経時に出現する再発性光沢苔癬の1例
A Case of Recurrent Lichen Nitidus associated with Amenorrhea
和泉 達也
1,2
,
八木 宏明
1
,
海老原 全
1
,
杉浦 丹
1
Tatsuya IZUMI
1,2
,
Hiroaki YAGI
1
,
Tamotsu EBIHARA
1
,
Makoto SUGIURA
1
1清水市立病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Shimizu City Hospital
キーワード:
光沢苔癬
,
月経不順
,
lichenoid tissue reaction
Keyword:
光沢苔癬
,
月経不順
,
lichenoid tissue reaction
pp.475-478
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900914
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26歳,女性.躯幹を中心に粟粒大から半米粒大の小丘疹が多発して認められたため当科初診.この皮疹は無月経時にみられ,比較的短期間のうちに出現,消退を繰り返す.このような皮疹は,初診前6回,初診以降4回,計10回認められた.また,女性ホルモン剤投与時には,数時間で速やかに消退した.病理組織像では光沢苔癬に典型的であるが,リンパ球様細胞や組織球のほかに好中球も認められた.さらに,自験例において,月経周期と皮疹の発症機序に関して若干の考察を行った.
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