Japanese
English
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光沢苔癬の1例
A CASE OF LICHEN NITIDS
加賀谷 永
1
Hisashi KAGAYA
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.693-696
発行日 1962年8月1日
Published Date 1962/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203331
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I.緒言
光沢苔癬は1907年F.Pinkus1)がÜber eineneue knötchenförmige Hauteruption:Lichennitidusと題して9例の男子につき初めて記載した疾患であり,その後多数の症例が報告されているが慢性に経過する難治性疾患の1つである。本邦においては大正13年土肥18)が第1例を発表して以来現在迄20数例の報告をみるが,依然として比較的稀な疾患と考えられている。本症の成因に関して,結核との関係あるいは扁平苔癬との異同について古くから論議されているが,今日いまだ完全には解明されていない。著者は最近男児に発生した本症の1例を経験したので報告する。
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