Japanese
English
症例
特発性好酸球増多症候群の1例
Idiopathic Hypereosinophilic Syndrome
猪狩 翔平
1
,
松村 奈津子
1
,
森 龍彦
1
,
本多 皓
1
,
菊池 信之
1
,
小川 一英
2
,
山本 俊幸
1
Shohei IGARI
1
,
Natsuko MATSUMURA
1
,
Tatsuhiko MORI
1
,
Aki HONDA
1
,
Nobuyuki KIKUCHI
1
,
Toshiyuki YAMAMOTO
2
,
Kazuei OGAWA
1
1福島県立医科大学,皮膚科学講座(主任:山本俊幸教授)
2同,血液内科学講座
キーワード:
特発性好酸球増多症候群
,
皮内結節
,
ハイドロキシウレア
Keyword:
特発性好酸球増多症候群
,
皮内結節
,
ハイドロキシウレア
pp.335-339
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001845
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56歳,男性。当科初診の1年前から全身に瘙痒を伴う皮疹が出現した。近医皮膚科の血液検査で好酸球の著明な上昇があった。当科受診時,体幹・四肢に小豆大までの紅色丘疹や不整形の紅斑が多発し,左肘窩,左手首,左後頸部には鶏卵大の皮膚結節が散在していた。両鼠径部のリンパ節腫脹,末梢血好酸球の著明な上昇も認められた。悪性リンパ腫や血液系悪性腫瘍は否定され,特発性好酸球増多症候群と診断した。プレドニゾロン増量で改善したが,漸減時に再燃した。免疫抑制剤を併用したが,改善に乏しく,現在ハイドロキシウレアを併用して治療をされている。特発性好酸球増多症候群で結節病変を呈すのは珍しく,ハイドロキシウレアを使用した症例であった。
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