Japanese
English
症例
両足全体に出現し,骨髄炎を続発した糖尿病性水疱の1例
Diabetic Bullae Appearing on Both Feet Complicated by Secondary Osteomyelitis
重野 和彦
1
,
森 愛里
1
,
原 みずき
1
,
山根 理恵
1
,
嵯峨根 七恵
1
,
松崎 大幸
1
,
江藤 隆史
1
Kazuhiko SHIGENO
1
,
Airi MORI
1
,
Mizuki HARA
1
,
Rie YAMANE
1
,
Nanae SAGANE
1
,
Hiroyuki MATSUZAKI
1
,
Takafumi ETOH
1
1東京逓信病院,皮膚科(主任:江藤隆史部長)
キーワード:
糖尿病性水疱
,
骨髄炎
Keyword:
糖尿病性水疱
,
骨髄炎
pp.71-73
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001762
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84歳,男性。未治療の糖尿病あり。2015年,両足底に胼胝性潰瘍が出現し,近医で外用治療を続けていた。2017年4月,両足に著明な浮腫が出現し,その状態で革靴を無理やり履いたところ,両足に水疱,潰瘍が出現した。当科初診時,両足全体に靴下型の潰瘍がみられた。入院のうえ抗菌薬投与,外用療法,インスリン強化療法を開始し,潰瘍は徐々に上皮化したが,経過中に足趾の骨髄炎を続発したため,末節骨の切除を施行した。糖尿病性水疱は瘢痕を残さず治癒することが多いものの,自験例のように潰瘍化,重症化することがあり,特に未治療の糖尿病患者においては注意が必要である。
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