Japanese
English
症例
胃癌の合併がみられたWells症候群の1例
Wells' Syndrome Associated with Gastric Cancer
平松 功太郎
1
,
高松 法子
1
,
鈴木 麻生
1
,
松本 桂
1
,
伊藤 亜希子
1
,
蒲原 毅
1
Kotaro HIRAMATSU
1
,
Noriko TAKAMATSU
1
,
Mao SUZUKI
1
,
Katsura MATSUMOTO
1
,
Akiko ITO
1
,
Takeshi KAMBARA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター,皮膚科(主任:蒲原 毅部長)
キーワード:
Wells症候群
,
好酸球増多症
,
悪性腫瘍
Keyword:
Wells症候群
,
好酸球増多症
,
悪性腫瘍
pp.1681-1685
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001636
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70歳,男性。1カ月前に後頭部の皮疹を自覚後,顔面に腫脹が出現し当科を受診した。初診時,全身の浮腫と膿疱を伴う壊死性痂皮を付着させた紅斑が散在し,末梢血好酸球数の著明な増多がみられた。経過中,好酸球数の増多が持続し,四肢を主体に発赤,腫脹が生じた。病理組織像では,真皮での著明な浮腫と多数の好酸球浸潤,flame figureの形成が認められた。病理組織学的所見,臨床像よりWells症候群と診断した。精査にて進行性胃癌の合併がみつかった。胃癌の治療後に好酸球数の減少とともに瘙痒,皮疹がほぼ消失し,自験例におけるWells症候群の発症,悪化に胃癌との関連性が示唆された。
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