Japanese
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特集 ウイルス感染症
ニボルマブ投与中に複発性帯状疱疹を発症した1例
Double Herpes Zoster in a Patient on Nivolumab
山川 浩平
1
,
渡邊 友也
1
,
浅井 知佳
1
,
高橋 沙希
1
,
石川 秀幸
1
,
高村 直子
1
,
岡澤 ひろみ
2
,
猪又 直子
1
,
相原 道子
1
Kohei YAMAKAWA
1
,
Tomoya WATANABE
1
,
Chika ASAI
1
,
Saki TAKAHASHI
1
,
Hideyuki ISHIKAWA
1
,
Naoko TAKAMURA
1
,
Hiromi OKAZAWA
2
,
Naoko INOMATA
1
,
Michiko AIHARA
1
1横浜市立大学,環境免疫病態皮膚科学(主任:相原道子教授)
2屏風浦皮膚科
キーワード:
複発性帯状疱疹
,
帯状疱疹
,
ニボルマブ
Keyword:
複発性帯状疱疹
,
帯状疱疹
,
ニボルマブ
pp.1342-1345
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001529
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70歳,男性。右腎癌,多発骨転移,左副腎転移に対しニボルマブ投与中に右側腹部の疼痛が出現した。その後同部位と左肩に皮疹を認め,当科を受診した。左Th3および右Th9領域に暗赤色の浮腫性紅斑を伴った弛緩性水疱の集簇を認め,複発性帯状疱疹と診断した。ビダラビン点滴投与を5日間行い,皮膚症状,疼痛ともに改善した。過去の報告例をまとめ,検討したところ,複発性帯状疱疹は通常の帯状疱疹に比べ,癌などの基礎疾患の合併頻度が高いことがわかった。その一方で,ニボルマブと帯状疱疹の関連性についての報告はなく,今後症例を蓄積し,ニボルマブ投与による影響を解析していくことが必要であると考えた。
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