Japanese
English
症例
日本紅斑熱の家族内発症例
Familial Occurrence of Japanese Spotted Fever Due to Rickettsia japonica
西口 麻奈
1
,
田中 宏典
1
,
坂口 雅彦
1
,
米井 希
1
Mana NISHIGUCHI
1
,
Hironori TANAKA
1
,
Masahiko SAKAGUCHI
1
,
Nozomi YONEI
1
1公立那賀病院,皮膚科(主任:米井 希科長)
キーワード:
日本紅斑熱
,
家族内発症
Keyword:
日本紅斑熱
,
家族内発症
pp.1164-1167
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001463
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症例1:65歳,女性。症例2:68歳,男性(症例1の夫)。症例3:94歳,女性(症例1の義母)。症例2以外は野山での行動歴はなく,犬を飼育していた。症例1は7月X日,症例2は7月X+4日から発症した。症例3は7月X−6日に発熱,血圧低下で救急搬送後死亡していた。症例1,3は遺伝子増幅法でRickettsia japonica遺伝子が陽性,症例2は蛍光抗体間接法でIgG,Mの有意な上昇を認め3例を日本紅斑熱と診断した。症例1,2はミノサイクリン塩酸塩,シプロフロキサシン併用投与で改善した。日本紅斑熱はヒト-ヒト間の感染はないが,同時期に複数の感染がおこることがあり,また野山での行動歴がなくても発症しうる。
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