Japanese
English
症例
ストーマ周囲壊疽性膿皮症の1例
Peristomal Pyoderma Gangrenosum
山東 優
1
,
森 聖
1
Yu SANDO
1
,
Hijiri MORI
1
1名鉄病院,皮膚科(主任:森 聖部長)
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
ストーマ
,
ストーマ周囲壊疽性膿皮症
,
peristomal pyoderma gangrenosum
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
ストーマ
,
ストーマ周囲壊疽性膿皮症
,
peristomal pyoderma gangrenosum
pp.1116-1120
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001453
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82歳,女性。2014年11月,S状結腸憩室炎の穿孔にて大腸ストーマを作成した。2015年9月,ストーマ周囲に有痛性の穿堀性潰瘍が出現し,病理組織学的に真皮への好中球浸潤を認めた。生検部からの悪化があり,臨床所見とあわせてストーマ周囲壊疽性膿皮症と診断した。ステロイド内服と外用治療を開始し潰瘍部は改善した。ステロイドの漸減増量に伴い潰瘍部は増悪軽快の経過をたどっていた。2017年6月に穿孔性腹膜炎を発症し翌月永眠された。ストーマ周囲壊疽性膿皮症はまれな疾患であり,排泄物による皮膚炎や細菌感染症として見逃されている可能性がある。ストーマ周囲に有痛性の難治性潰瘍を伴う場合,本疾患も鑑別に考える必要がある。
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