潰瘍性大腸炎を合併したストーマ周囲壊疽性膿皮症

A case of peristomal pyoderma gangrenosum complicated by ulcerative colitis

・壊疽性膿皮症（pyoderma gangrenosum：PG）は，再発を繰り返す炎症性，破壊性の潰瘍性皮膚疾患で，炎症性腸疾患（infIammatory bowel disease：IBD）との合併が知られているが，その活動性に並行して病勢が推移する症例報告もあり治療に難渋することが多い．

・自験例は直腸癌術後に縫合不全をおこし，横行結腸に人工肛門を増設．その後潰瘍性大腸炎（ulcerative colitis：UC）およびストーマ周囲壊疽性膿皮症（peristomal pyoderma gangrenosum：PPG）を生じた．

・治療中大腸癌を認めたことから外科的，また内科的治療を要した重症例であり，複数科における総合的なアプローチにより治療が奏効したと考えられたことからここに報告する．

（「症例のポイント」より）