Japanese
English
症例
顔面半側萎縮症(Parry-Romberg Syndrome)の2例
Two Cases of Parry-Romberg Syndrome
大塚 晴彦
1
,
山野 希
1
,
井上 友介
1
,
白井 成鎬
1
,
足立 厚子
1
,
大竹 恵理
2
,
小川 豊
3
,
笠井 和子
4
Haruhiko OTSUKA
1
,
Nozomi YAMANO
1
,
Yusuke INOUE
1
,
Seiko SHIRAI
1
,
Atsuko ADACHI
1
,
Eri OTAKE
2
,
Yutaka OGAWA
3
,
Kazuko KASAI
4
1兵庫県立加古川医療センター,皮膚科(主任:足立厚子部長)
2西岡皮フ科医院,加古川市
3小川皮膚科医院,院長,加古川市
4兵庫県立こども病院,小児科
キーワード:
Parry-Romberg syndrome
,
限局性強皮症
,
歯肉萎縮
,
脱毛
,
白斑
Keyword:
Parry-Romberg syndrome
,
限局性強皮症
,
歯肉萎縮
,
脱毛
,
白斑
pp.72-77
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001164
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症例1:7歳,女児。1年前より右上顎歯肉萎縮に伴う歯牙位置異常を指摘されていた。2カ月前より右頤部,右外眼角,右口角部に斑状白斑,右下口唇に線状白斑,右頰粘膜,舌右側下面にも白色局面が出現した。症例2:50歳,女性。43歳時に右前頭部の脱毛斑と右上顎歯肉萎縮に気づいた。以後右眉毛内側の脱毛,右頤部に冷感を伴う皺の増加と陥凹,右睫毛内側の脱毛を自覚した。2例ともにParry-Romberg症候群(PRS)と診断した。PRSは顔面半側の皮膚や皮下組織が進行性に萎縮する原因不明の疾患である。PRSは若年に多いまれな疾患であるが,今回顔面の多発性白斑と歯牙欠損を主訴とする小児例に加え,脱毛と歯牙欠損を主訴とする成人発症例の2例を経験したため報告した。
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