Japanese
English
症例
草刈機の金属片により生じた頰部腫瘤の1例
Implantation Dermatosis in the Cheek by a Broken Metal Fragment from the Grass Cutter
石月 翔一郎
1
,
田口 詩路麻
1
Shoichiro ISHIZUKI
1
,
Shijima TAGUCHI
1
1水戸協同病院,皮膚科(主任:田口詩路麻部長)
キーワード:
草刈機
,
異物肉芽腫
,
インプランテーションデルマトーシス
,
implantation dermatosis
Keyword:
草刈機
,
異物肉芽腫
,
インプランテーションデルマトーシス
,
implantation dermatosis
pp.79-82
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001165
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
52歳,男性。6カ月前から右頰の皮下腫瘤に気づき,徐々に増大傾向を示した。右頰部に4cm大,弾性硬の皮下腫瘤がみられた。X線,超音波,CTで金属片と思われる異物を確認した。あらためて問診を行い,6カ月前に草刈機の金属片が右頰部に混入した可能性が発覚した。全身麻酔下で腫瘤と金属片を摘出した。金属片は,草刈機の超硬刃(タングステン)と考えられた。摘出した腫瘍の病理組織は広範に非特異的壊死像と変性像を呈した線維性結合組織であった。アレルギー機序の確認のため金属パッチテストを施行したところ,コバルト,スズ,パラジウムが陽性であった。診断のための問診の重要性を再認識させられる症例と考えた。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.