Japanese
English
症例
皺治療目的にて注入されたアクリルハイドロジェルによる顔面異物肉芽腫の1例
Facial Foreign Body Granulomas Due to Acrylic Hydrogel Subcutaneously Injected to Treat Wrinkles
杉田 美樹
1
,
青笹 尚彦
1
,
金子 健彦
1
Miki SUGITA
1
,
Naohiko AOZASA
1
,
Takehiko KANEKO
1
1同愛記念病院,皮膚科(主任:金子健彦部長)
キーワード:
異物肉芽腫
,
皺治療
,
アクリルハイドロジェル
Keyword:
異物肉芽腫
,
皺治療
,
アクリルハイドロジェル
pp.1769-1772
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001041
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
57歳,女性。約1年前から両側鼻唇溝に軽度の瘙痒を伴う皮下結節が出現し,徐々に増数した。患者は15年前と10年前に計3回,鼻唇溝と眉間部分に皺治療目的にてアクリルハイドロジェルを皮下注射しており,初診時,注射部位に一致して数珠状に連なる境界明瞭な皮下結節を触知した。組織学的には,真皮浅層から横紋筋間質までの広範囲に透光性ないし好酸性の異物と周囲の異物肉芽腫を認めた。治療は全身麻酔下にすべての結節を摘出した。この異物肉芽腫は施術約10年後に発症した合併症と考えたが,fillerの注入治療を行う際には,長期間にわたる経過観察と患者に対する適切な情報提供が必要と考えた。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.