Japanese
English
症例報告
ペースメーカーのリード部に生じた異物肉芽腫
Foreign body granuloma induced by the remaining part of the lead-electrode of a permanent cardiac pacemaker
堀 仁子
1
,
橋本 喜夫
1
,
飯塚 一
1
Masako MINAMI-HORI
1
,
Yoshio HASHIMOTO
1
,
Hajime IIZUKA
1
1旭川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical College, Asahikawa, Japan
キーワード:
ペースメーカー
,
異物肉芽腫
,
医原性皮膚疾患
Keyword:
ペースメーカー
,
異物肉芽腫
,
医原性皮膚疾患
pp.34-36
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101560
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 66歳,男性.Adams-Stokes発作,Ⅱ度房室ブロックのため,左前胸部にペースメーカー植え込み術を施行した.その後,ペースメーカーの被覆部の皮膚に潰瘍が生じたため,左大胸筋膜下に植え替えを行ったが,再度潰瘍が生じたため,右前胸部へ入れ替えた.その際,左側の古いリード(導線)は残したままであった.その約1年後,左前胸部の瘢痕部に一致して紅色結節が出現したため,当科を受診した.胸部X線で残存リード先端部と結節の位置が一致しており,結節の病理組織像は異物肉芽組織であった.これらの所見より,ペースメーカーの残存リード部に生じた異物肉芽腫と診断した.残存リードおよび肉芽組織の切除により,現在まで再発はない.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.