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特集 乾癬治療の達人を目指す
総説
4.治療に難渋する病態への対応 ② 乾癬性関節炎の診断と治療
4. Management of Refractory Conditions ② Diagnosis and Treatment of Psoriatic Arthritis
須田 万勢
1
,
岸本 暢将
1
Masei SUDA
1
,
Mitsumasa KISHIMOTO
1
1聖路加国際病院,リウマチ膠原病センター
キーワード:
乾癬性関節炎
,
CASPAR基準
,
EULAR
,
GRAPPA
Keyword:
乾癬性関節炎
,
CASPAR基準
,
EULAR
,
GRAPPA
pp.1525-1532
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000968
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乾癬性関節炎(psoriatic arthritis,以下PsA)の歴史は古く,1818年にAlibertらによってすでに尋常性乾癬(psoriasis vulgaris,以下Pso)と関節炎の関係が記述されている。Psoの患者のなかで関節炎を発症する率は報告によって7~42%とさまざまであるが1),最近のわれわれの報告2)によれば,その発症率は最大20%にのぼり,Psoで治療を受けている患者のうち,診断に至っていない関節炎をもつものが少なからぬ数であることが想定される。PsAの診断がわずか6カ月遅れることにより,骨びらんの発症率は4.6倍に上昇し,drug freeの寛解を達成する可能性が0.4倍に低下するという報告3)があり,早期診断の重要性は言わずもがなであろう。
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