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English
増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016
3.新しい検査法と診断法
乾癬性関節炎の質問票
Questionnaires for patients with psoriatic arthritis
梅澤 慶紀
1
,
中川 秀己
1
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, The Tokyo Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
乾癬性関節炎
,
QOL
,
PASE
,
HAQ
,
BASDAI
Keyword:
乾癬性関節炎
,
QOL
,
PASE
,
HAQ
,
BASDAI
pp.85-90
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204743
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summary
乾癬性関節炎(psoriatic arthritis:PsA)は乾癬患者の10〜15%程度に合併し,QOLは著しく低下する.早期診断・早期治療の必要性は認知されているものの,PsAの確定診断,重症度評価,活動性の評価が困難な場合も少なくない.診断・精査のためには,PsAに特徴的な臨床症状に加え,血液検査X線,MRI検査,などを行う.しかしながら,PsAではこれらの諸検査で異常所見を認めない場合もあることから,診断・活動性評価などに質問票を活用することは非常に有用である.PsAの質問票は種々存在するが,本稿では,「症状」と「機能」の2つの評価ができ,PsAの診断にも応用できるPASE(Psoriatic Arthritis Screening and Evaluation Tool),強直性脊椎炎を中心とした脊椎関節炎の疾患活動性評価として汎用されているBASDAI(Bath Ankylosing Spondylitis Disease Activity Index),身体的障害の程度に関する評価法であるHAQ(Health Assessment Questionnaire)を紹介する.
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