特集 全身疾患としての乾癬
リウマチ性疾患としての乾癬
乾癬性関節炎の臨床像と鑑別診断
和田 琢
1
,
舟久保 ゆう
1
,
宮野 恭平
2
,
門野 夕峰
3
,
三村 俊英
1
1埼玉医科大学 リウマチ膠原病科
2埼玉医科大学 皮膚科
3埼玉医科大学 整形外科・脊椎外科
キーワード:
乾癬性関節炎
,
付着部炎
,
指趾炎
,
体軸関節炎
Keyword:
乾癬性関節炎
,
付着部炎
,
指趾炎
,
体軸関節炎
pp.43-47
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_43
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Summary
▪乾癬性関節炎(PsA)は乾癬に関節炎を合併した疾患である.
▪PsAは末梢関節炎,付着部炎,指趾炎,体軸関節炎が特徴である.
▪PsAは関節リウマチ(RA)と異なりIL-23/IL-17軸の病態により,腱や靱帯に沿って骨新生が生じることが特徴である.
▪関節症状が先行する場合があり,乾癬皮疹がなくてもPsAは否定できない.
▪PsAの診断はclassification of psoriatic arthritis(CASPAR)分類基準を参考に行う.
▪PsAを診断するにあたり,関節痛,腰背部痛を呈するPsA以外の疾患(RA,変形性脊椎症など)を除外する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022